道具は、使い方はもちろん、使用後のお手入れの仕方や保管法によって、より長くお使いいただけたり、すぐにダメになってしまったりします。
道具は使っていると味が出てきて、愛着がわいてくるものです。
ぜひ、丁寧にお手入れをして大事にご使用ください。
一般的な花はさみの刃の部分は、防錆加工がしてありません。
花や木を切った後の汚れを放置しておくと、ヤニやアクが付いて錆びの原因となり、見た目も悪く切れに悪影響を及ぼします。
簡単な処置として、濡れた布で刃先を拭いた後、乾いた布で拭くだけでも良いでしょう。
それでも、使っている内にアクやヤニが付いて取れない場合は、植物の木賊(とくさ)で刃先をこすると汚れが落ちます。
切れ味が落ちてきた場合は、当社で販売しておりますママ砥石で研いでいただくと、汚れが落ちるのは勿論、よく切れるようになります。
長い使用でかしめが緩んで使いにくいときは、かしめ棒を交換して研ぎ直しを承っています。
費用は1,300円です。
掛軸は掛けている内に、目に見えないほこりが軸に付着しています。
掛け終えて収納する前に、毛ばたきで上から左右にほこりを払います。
なお、丁寧にするならば、裏面も毛ばたきでほこりを払いましょう。
ほこりをきれいに払ったら、下から軸を巻き上げます。ゆっくりと巻き、巻緒をきつく巻かないで緩めに巻いて、箱に収め、防虫香を入れておきましょう。
収納はできれば湿度の高い日はさけて、乾燥した日、晴天の日にしまえば最良です。
■ 新しい釜を使い始めるときには、最初に内側をよく洗います。
■ 釜の約7分程度までお湯を入れ、番茶もしくはほうじ茶を入れ、30分程沸かします。
■ このお湯、茶っぱを捨て、電熱または炭の余熱で乾かしてください。
■ 使用後は湯または水で軽く洗い、表面及び底の灰、湯垢をよく落とし、乾いた布で軽く拭きとり、炉の残火などの遠火や余熱でよく乾かします。
■ 釜を仕舞う場合は、その肌は何も触れぬよう、裸のまま箱に入れるのが良いでしょう。
■ 置き場所は、できるだけ乾燥した風通しの良い場所が最適です。
【注意事項】
釜は手の汗などで錆びやすいので、取り扱い時はできるだけ手を触れないようにしましょう。
釜に手の脂や他の脂気が付いた場合は、熱湯でよく洗い、軽く拭きとってください。
釜につかう水は、良質な井戸水や水道の水が一番適しています。
冷水を釜に入れ急激に加熱した場合、釜の底が切れる恐れがありますので、ぬるま湯または先にお湯を入れてから火にかけるのが良いでしょう。
釜で湯を沸かす場合、練炭、ガス火などは硫黄気が強く、釜が傷むので、絶対に避けてください。
漆の樹は東南アジア一帯で自生する喬木で、直径20cm~25cm位になります。
樹液は本来、樹の傷から入る菌などから身を守ろうとして浸み出てくるもので、人間でいえば、傷を守る瘡蓋を作る血に等しいものです。
漆の樹液は自然の塗料で、酸やアルカリにも強く、縄文時代の椀や丸木舟でも残っており、耐久性が実証されています。
唯一の弱点は、紫外線に弱いことです。外の光を浴び、風雨にさらされる所に長時間放置されますと、塗膜は変化します。
購入時のお手入れ | 塗り上がってすぐの道具は漆臭く、食品を入れても匂いが移るので、日陰の風通しの良い所で1週間ほど置いておくと、匂いが気にならなくなります。 |
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使用時について | 特に新しい漆器は、いきなり沸騰した湯は避けてください。 いったんぬるま湯で器を満たし、熱さが器に移った頃に熱湯を注ぎます。 そうすることで、熱湯の箇所の色変化は発生しません。 |
洗浄について | 洗う前に水またはお湯に漬けますが、余り長い間浸しっぱなしにせず、1時間以内にガーゼか柔らかい布で拭き取ってください。 |
保管について | 漆自体に抗菌作用は少しありますが、見えない残滓物で湿気が70%以上あると、場合によってはカビが発生することがあります。 基本的に風通しの良い所、湿気のない所で保管してください。 |
使う前に、全体をしっかり濡らしてください。しっかりと濡らすことで、汚れをつきにくくします。
汚れが気になるようでしたら、煮沸しても大丈夫ですが、煮沸は購入時だけで十分かと思います。
洗う際はお水で大丈夫ですが、気になるようでしたらお湯で洗ってみてはいかがでしょうか。
お茶を点てる際に油よごれは付きませんので、洗剤は不要です。
また、油汚れが付くのを防ぐために、スポンジは使用せずに手で洗いましょう。
指でしっかりとこすらないと、抹茶が残ってしまう場合があります。
水気を取る際には、布巾や茶巾に抹茶が付いていないかどうかを確認してください。
長期間に渡ってしまい込む場合は、風通しの良い場所で陰干ししてからしまいましょう。
伏せずに、高台(糸尻、糸底)を下にして乾かすと良いです。
よく晴れた日に、少なくとも2~3日は干さないとカビの原因になります。
茶杓は水を避けてください。
お抹茶が付いてしまったら、ティッシュペーパーなどの柔らかい紙や布で拭う程度で大丈夫です。
※拭うのに一番良いのは、お点前のときに使う【帛紗】です。
お抹茶は、長期保存の場合は冷凍庫で保存しますが、普段は冷蔵庫で保管するのが良いです。
暑い時期は、室温と茶缶の温度差で結露が生じ、抹茶が湿ります。
使う場合には、取り出して常温に慣らしてから茶杓を使ってください。
【茶筅休め(茶筅直し)】という陶製(あるいは木製)の道具に被せておくと、形を整えられます。
使用後は軽くすすぐだけで充分です。水よりは、ぬるま湯で洗ったほうが良いかもしれません。
抹茶がこびりついた場合、ぬるま湯に少し漬けてふやかしてから、汚れた部分の茶筅の穂を軽く指で挟んで擦ると、大体の汚れは取れると思います。
竹は、周囲の環境に敏感に反応します。
割れ、虫食い、カビの防止の方法をご紹介いたします。
点検・お手入れ | 購入して3年以内の竹は、梅雨時に降雨が続くとき、床面に接する底部分、落しが入っている内側にカビが発生しやすいので注意してください。 カビを発見したときは、カビのある部分をタワシか小さいホウキでカビを払い、濡れ雑巾で拭き取り、陰干ししてください。竹器の表面を乾いた布で乾拭きすると光沢がでます。 |
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保存方法 | 使用しないときは紙に包み、紙箱に収納します。二重切、三重切など、箱に収納しにくい竹器は新聞紙、ハトロン紙で包みます。 虫食い防止としては、箱に収納時にナフタリンを入れます。大きい竹器は、紙で包むときに中へナフタリンを入れます。 |
保存の場所 | 保存場所は、太陽光線の入らない北側の部屋、できれば2階・3階や1階の天井に近い所より、床に近い場所が良いです。 二重切、三重切などの箱に入らない物は、紙に包み、立てずに寝かせて置きます。 |
【注意事項】
花を生けて使用するときは、日光、スポットライト、エアコンの風が直接当たらないように置くことを心掛けてください。
長期間使用しないときは、季節の変わり目に確認してください。
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