茶華道の豆知識

お茶・お花で必要なものについて

茶道で必要になるもの

◆ 「お茶を家で愉しみたい」「お客様にお出ししたい」という方へ

「お茶を習うわけではないけれど、ちょっとした来客時にお茶を出したい」「家で抹茶を点てて愉しみたい」

といった方は、以下のものさえ揃っていれば、お茶を愉しめます。

■茶碗  ■茶杓  ■茶筅  ■抹茶

もう少し揃えたい方は、下記の「お茶のお稽古をされている方へ」の項目をご参考ください。

お茶を家で愉しみたい方、お客様にお出ししたい方へ
◆ お茶のお稽古をされている方へ

お茶は礼儀や作法が関係してまいります。

「お茶を習い始めるけども何を揃えれば・・・?」という方も、少なくないかと思います。

■茶碗  ■茶杓  ■棗  ■茶筅  ■茶巾  ■盆  ■抹茶   ■帛紗挟み・懐紙入れ  ■扇子  ■楊子  ■懐紙

以上のものが、お茶のお稽古をするにあたって一般的に必要となってきます。

お茶のお稽古をされている方へ

華道で必要になるもの

■はさみ  ■剣山  ■花器

以上の道具が必ず必要となるでしょう。

上記の道具以外にも、花台や花用の鋸なども揃えておくと、花の生け方の幅が広がります。

華道で必要になるもの

豆知識

緑茶で美味しく元気に!

栄西禅師が「喫茶養生記」を著し、”茶は末代養生の仙薬、人倫延命の妙術”と述べていますように、お茶は元来貴重な薬として扱われていました。

特に抹茶は、煎じるのではなく葉そのものを飲みますので、成分をまるごと吸収できることから、現代医学においてもその成分と効用は高く評価されています。

最近、「緑茶」が健康に良いということが見直されています。

  • ■ ガンマアミノ酸による高血圧抑制作用
  • ■ ポリサッカライドによる糖尿病抑制作用
  • ■ ビタミンE・タンニンによる老化抑制作用
  • ■ カテキンによる虫歯抑制作用
  • ■ タンニン類による高コレステロール抑制作用
  • ■ ビタミンCタンニンによる解毒作用
  • ■ 葉緑素による口臭予防・造血作用
  • ■ 繊維質による整腸作用
  • ■ ビタミンAによる目の保健作用
  • ■ アルカリ性による血液正常作用
  • ■ カフェインによる利尿強心精神爽快作用

大名物(おおめいぶつ)名物について

茶器に名物が3種類あります。

千利休以前、東山時代のものを大名物といい、利休時代のものを名物といい、さがって小堀遠州が選定したものを中興名物といいます。

近代では名物、中興名物を共に名物といい、大名物、名物として取り扱っています。

大名物は、足利義政が東山の別荘にあって名画、妙墨、珍器、宝壷、の類を集め、当時の数寄者、能阿弥、相阿弥、引拙などに品定めをさせたものである。

名物は、織田信長、豊臣秀吉が津田宗及、千利休などに品定めさせたものである。

加藤藤三郎編 原色陶器大辞典より抜粋

大名物(おおめいぶつ)名物について

陶器と磁器の違い

原料 陶器 磁器
硬度 素地が荒く、低い温度で焼くので割れやすい 素地が細かく、高温で焼くので割れにくい
吸水性 素地が荒く吸水性があるが、釉薬によって吸水性がなくなる 素地は緻密で、素地も釉薬にも吸水性がない
透光性 素地が有色で、光を通さない 素地が白く、光を通す性質がある
打音 やや低い、にごった音を出す 金属のすんだ音を出す
産地 信楽焼・萩焼・万古焼 砥部焼・有田焼・出石焼
焼成温度 焼温度は磁器より低く、約1,200度程度が多い
楽焼の1,000度以下のものもある
温度は一般的に高く、1,300度前後である

真竹(マダケ)と孟宗竹(モウソウタケ)について

竹の花器としてよく使用される、真竹(マダケ)と孟宗竹(モウソウタケ)。

その二つは、同じ「竹」でも性質は異なっています。

その違いを理解すれば、竹の花器選びにも幅が出ることは間違いありません。

種類 真竹(マダケ) 孟宗竹(モウソウダケ)
長さ 節と節の間(節間)が長い 真竹と比べると短い
厚さ 肉薄 肉厚
光沢 光沢が良い 真竹と比べると、表面の光沢は弱い
節の段数 2段 1段
用途 花器 寸渡、二重切、三重切
割れやすさ 孟宗竹に比べ割れにくい(※) 割れやすい

※竹は、外気や周囲の環境の影響を受けて割れやすくなるので、決して割れないという保証はできません。

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