「お茶を習うわけではないけれど、ちょっとした来客時にお茶を出したい」「家で抹茶を点てて愉しみたい」
といった方は、以下のものさえ揃っていれば、お茶を愉しめます。
■茶碗 ■茶杓 ■茶筅 ■抹茶
もう少し揃えたい方は、下記の「お茶のお稽古をされている方へ」の項目をご参考ください。
お茶は礼儀や作法が関係してまいります。
「お茶を習い始めるけども何を揃えれば・・・?」という方も、少なくないかと思います。
■茶碗 ■茶杓 ■棗 ■茶筅 ■茶巾 ■盆 ■抹茶 ■帛紗挟み・懐紙入れ ■扇子 ■楊子 ■懐紙
以上のものが、お茶のお稽古をするにあたって一般的に必要となってきます。
■はさみ ■剣山 ■花器
以上の道具が必ず必要となるでしょう。
上記の道具以外にも、花台や花用の鋸なども揃えておくと、花の生け方の幅が広がります。
栄西禅師が「喫茶養生記」を著し、”茶は末代養生の仙薬、人倫延命の妙術”と述べていますように、お茶は元来貴重な薬として扱われていました。
特に抹茶は、煎じるのではなく葉そのものを飲みますので、成分をまるごと吸収できることから、現代医学においてもその成分と効用は高く評価されています。
最近、「緑茶」が健康に良いということが見直されています。
茶器に名物が3種類あります。
千利休以前、東山時代のものを大名物といい、利休時代のものを名物といい、さがって小堀遠州が選定したものを中興名物といいます。
近代では名物、中興名物を共に名物といい、大名物、名物として取り扱っています。
大名物は、足利義政が東山の別荘にあって名画、妙墨、珍器、宝壷、の類を集め、当時の数寄者、能阿弥、相阿弥、引拙などに品定めをさせたものである。
名物は、織田信長、豊臣秀吉が津田宗及、千利休などに品定めさせたものである。
加藤藤三郎編 原色陶器大辞典より抜粋
原料 | 陶器 | 磁器 |
---|---|---|
硬度 | 素地が荒く、低い温度で焼くので割れやすい | 素地が細かく、高温で焼くので割れにくい |
吸水性 | 素地が荒く吸水性があるが、釉薬によって吸水性がなくなる | 素地は緻密で、素地も釉薬にも吸水性がない |
透光性 | 素地が有色で、光を通さない | 素地が白く、光を通す性質がある |
打音 | やや低い、にごった音を出す | 金属のすんだ音を出す |
産地 | 信楽焼・萩焼・万古焼 | 砥部焼・有田焼・出石焼 |
焼成温度 | 焼温度は磁器より低く、約1,200度程度が多い 楽焼の1,000度以下のものもある |
温度は一般的に高く、1,300度前後である |
竹の花器としてよく使用される、真竹(マダケ)と孟宗竹(モウソウタケ)。
その二つは、同じ「竹」でも性質は異なっています。
その違いを理解すれば、竹の花器選びにも幅が出ることは間違いありません。
種類 | 真竹(マダケ) | 孟宗竹(モウソウダケ) |
---|---|---|
長さ | 節と節の間(節間)が長い | 真竹と比べると短い |
厚さ | 肉薄 | 肉厚 |
光沢 | 光沢が良い | 真竹と比べると、表面の光沢は弱い |
節の段数 | 2段 | 1段 |
用途 | 花器 | 寸渡、二重切、三重切 |
割れやすさ | 孟宗竹に比べ割れにくい(※) | 割れやすい |
※竹は、外気や周囲の環境の影響を受けて割れやすくなるので、決して割れないという保証はできません。
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